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[2010年03月17日(水)]
【野球】好投手が揃い接戦必至のセンバツ甲子園

田尻賢誉●文text by Tajiri Masataka

 昨春準優勝した花巻東は東北大会4強からの滑り込み選出。今年も中国大会4強から中国・四国の5校目に選ばれた広陵に注目したい。エース・有原航平は186センチ、90キロの大型右腕。145キロの速球に加え、打者のタイミングを見て2種類のスライダーを投げ分けるうまさも併せ持つ。打線も1年夏から4番に座る丸子達也を中心にどこからでも安打が出る。残塁の多さが気にかかるが、注目度がそれほど高くないだけに、するするっと勝ち上がっていく予感が漂う。

 今大会最も注目を浴びそうなのは東海大相模の一二三慎太。最速149キロの直球だけでなく、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークと変化球も多彩。秋の明治神宮大会では雨の中、ボークで負けた経験から雨天での投球練習も敢行するなど準備は万端だ。

 その一二三と注目度を争うのは帝京の伊藤拓郎。昨夏は1年生ながら148キロをマーク。“怪物”として甲子園のファンに印象づけた。鈴木昇太、山崎康晃の3年生右腕も最速145キロを誇り、投手層は大会ナンバーワンだ。

 また、3季連続出場の興南の左腕・島袋洋奨にも注目。トルネード投法からの146キロの速球とスライダーを打ち崩すのは困難。5試合を投げ切るスタミナに不安が残るが、実力は屈指だ。

 そして目が離せないのが高嶋仁監督の甲子園最多勝利がかかる智弁和歌山。3度目の甲子園となる西川遥輝をはじめ、昨夏のレギュラーが5人。4番・山本定寛の打球の速さは驚異だ。

 この他、2年生ながら147キロを誇るサイドハンド右腕の白根尚貴と中国大会4試合で4本塁打の核弾頭・糸原健斗を擁する開星、左腕トリオを擁する関西、中学時代のスターが並ぶ大阪桐蔭、昨秋神宮大会優勝の大垣日大、昨夏全国優勝バッテリーが残る中京大中京、最速144キロの岡本健の神戸国際大付なども圏内。好投手が多く、例年以上に接戦の多い大会になりそうだ。

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